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大阪府移動支援(障がい)従業者が語る-損しないで!国民年金保険料を払わないデメリット!民間の生命保険や入院保険より手厚い障害年金、イザという時に大損しないために知っておくべきこととは?

国民年金保険料を払わない デメリットとメリット

大阪府移動支援従業者として、知ったことを語ります。損しないために役立つことなので、しっかり読んでください。

言わずと知れず、国民年金は、国民年金法の規定に基づく公的な年金であり、国民年金保険料を払い続けた被保険者が貰える、老後の生活資金となるべくものです。国民年金は老後の生活の礎となる、貴重な収入と言えます。国民年金は通常、保険料を払い続けないと受給の権利がありません。

じつは国民年金保険料を払わないデメリットは他にもあります。国民年金にはもう2つの側面があります。それは、障害基礎年金と遺族年金です。これについては大事なことなので、後述します。

とくに私が申し上げたいのは、脳梗塞や脳溢血、心臓病やがんや糖尿病などで障害1級2級に該当する障害を背負ってしまったときに、障害年金が受給できるか否かで、その後の生活がガラッと変わってしまう現実にかかることについて、くわしくお伝えします。

 

国民年金保険料を払わないメリット

国民年金保険料を払わないメリットがあるとすれば、払うべき保険料が払えなくて役所に相談して減免の手続きが取れた時です。

 

国民年金保険料を払わないデメリット

では、国民年金保険料を払わないデメリットは何でしょうか?保険料を払い続けていれば貰える筈の国民年金(老齢基礎年金)を被保険者が受給できないことです。最近は、自分たち(とくに若い人に多い)が国民年金を貰う頃には年金制度が破綻しているのでは?と考えて、保険料を払わない人が増えていると言います。

なので、国民年金保険料を払わないと将来、国民年金が貰えなくなることだろ?と考えがちです。

それだけでしょうか。

じつは国民年金保険料を払わないデメリットは他にもあります。ここが肝心です。国民年金にはもう2つの側面があります。それは、もしもの時の障害基礎年金と遺族年金です。

 

このうち障害基礎年金は、国民年金加入中の脳梗塞や脳溢血、心臓病やがんや糖尿病などの病気や怪我などによって起きる障がいで生活や仕事などが制限されるようになった場合に、20代など若い世代の方も含めて請求することができるものです。

この障害基礎年金は、被保険者が受給要件となる一定の障害程度に該当するに至ったと判断された時に支給されます。この場合、保険料の納付済み期間が加入期間の3分の2以上であることが要件になります。

これに該当しない場合は、障害基礎年金を受給することができません。

生涯にわたり受給できるはずの障害基礎年金が受給できないことになります。

 

脳梗塞や脳溢血、心臓病やがんや糖尿病などによって、自分の、あるいは家族の身に、障がいが起きてしまった時に、民間の生命保険などで、果たして、その後も続く生活の支えとなるべき収入が得られるのでしょうか?

たとえば、私たち移動支援従業者(精神障がい課程)がしばし接する、高次脳機能障害の方、この方たちは交通事故や高い所からの転落などで脳外傷、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因で脳が部分的に損傷を受け、注意力や記憶力、感情のコントロールなどの能力に問題が生じ、失語症や記憶障害、注意障害、認知障害などの症状のために社会生活が立ち行かなくなったり、日常生活に支障を来すようになって日々の生活に困っている方です。このような方が障がい者認定を受けて生活の支えとなっている収入が障害基礎年金なのです。

あなたもいつ何時、交通事故に遭うかもしれません。交通事故に遭って、障がい者となってしまうことは無いとは言い切れないはずです。この時に障害基礎年金を受けられれば収入面では大きな支えとなり、役に立つはずです。

もしこうしたとき、貰えるはずの障害基礎年金が受給できないことがあるとしたらどうでしょうか。

 

国民年金保険料を払わないデメリットとして誰もが思い浮かべるのは、国民年金です。

でも、障害基礎年金を受給できないこともあります。この点を見逃しがちです。

 

ちなみに、障害基礎年金の年額は、国民年金法で定める1級および2級の障害程度に応じて決められますが、2級の障害基礎年金の額は老齢基礎年金と同額の777,800円であり、1級の場合は2級の25%増しの972,250円となっています。大きいですね。施設などに入っても、上手に生かせば、これだけで生活できる金額です。

老齢基礎年金は、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年以上ある場合に、65歳から受け取ることができるものです。2021年度の老齢基礎年金の満額は78万900円です。これも大きいですね。

 

また、平成18年4月より、65歳以降は、障害基礎年金と老齢厚生年金を合わせて受給できるようになりました。

遺族年金は、国民年金または厚生年金保険の被保険者または被保険者であった方が、亡くなったときに、その方によって生計を維持されていた遺族が受けることができるものです。

受給できる資格者は、生計を共に維持していた配偶者のほか、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹です。

 

損しないで!国民年金保険料を払わないデメリット!民間の生命保険や入院保険より手厚いことや、イザという時に大損しないために知っておくべきこととは?|まとめ

国民年金保険料を払わないと、将来老齢基礎年金を受給できなくなったり、脳梗塞や脳溢血、心臓病やがんや糖尿病など、もしもこのような病気になったときに障害基礎年金や遺族年金を受給できなくなってしまうことになりかねません。このことを十分認識しておく必要があります。

障害基礎年金は、病気やケガがもとで一定以上の障害が残り、障害の年金を受けられる保険料の納付要件を満たしている時に受給できるものです。これは、脳梗塞や脳溢血、心臓病やがんや糖尿病など内部疾患の方で長期療養が必要な場合なども対象です。民間の生命保険会社の生命保険や入院保険よりもずっと「手厚い年金」と言われていることはあまり知られていません。当然、障害基礎年金の支給を受けることができると、受給者の生活は経済的に安定するので治療に専念しやすくなります。しかも障害基礎年金は全額非課税かつ社会保険料にも影響しません。

このような障害年金を受給できると、同じように障がいで一人では生活が困難な人が、ケアにかかる人に支援されたグループケアの施設に入居して、一般の人に近い生活が生涯できます。でも、障害年金が受給できないと、その人の資産等にもよりますが入居できない現実があります。

 

じっさいに障害年金を受給するような状況になるかどうかは別としても、障害年金を将来受給できる資格者になっておく必要は、誰にも、みんなにあると思っておく必要はあると思います。

 

これ以上よりくわしく知りたいなら、専門書をお読みください。このジャンルは障がい者や高齢者の介護にかかわる私にとって身近な事柄なので、私でも理解できることだけを書きました。ただ、これ以上は年金分野の専門家のサイトや本を読んでいただいた方がよりわかると思います。

 

 

(障がい者福祉制度、移動支援従業者養成研修・ヘルパーガイドより引用まとめ)

 

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