4月19日放送の「世界まる見え!絶景だけど酸欠ピンチ標高4800mアンデス鉄道!」(読売テレビ、20:00~)でも紹介!
日本ではあまり知られていませんが、「アンデス鉄道」はペルーにある鉄道の一つです。
1851年、首都リマとその郊外の港湾都市カヤオの間を結ぶ鉄道が開通しました。これがアンデス鉄道の始まりで、南米では初めての鉄道でした。その後、ペルーの首都リマ西部に位置する港町カヤオからアンデス山脈を越えるラ・オロヤまで本線が開通。その最高地点は標高4781mです。その後、さらに支線は伸び、1990年までは黒字で発展しました。
そんなアンデス鉄道のその後や、鉄道情報、治安、日本からの行き方、沿線の見どころなどをまとめました。
この記事で書かれている内容
今のアンデス鉄道は?
ペルーの鉄道は、アンデス鉄道とも呼ばれるペルー中央鉄道の他、ペルー南部鉄道、ペルー南東鉄道の3車線があります。1990年より黒字から赤字へ経営事情が悪化。1999年、路線の所有は国有のまま30年間のコンセション(公設民営化)によって運行が民営化されています。
アンデス鉄道は、今は定期観光旅客列車の運行は取りやめていますが、観光用に月に一往復程度で旅客特別列車を走らせるツアーが出ています。トラベルコという日本語のサイトで、海外オプショナルツアーで予約できます(後述)。
港湾都市カヤオから、アンデス山脈を越えて150kmで標高4781mまで登るので、その高さから来る景色が売り物の鉄道です。
アンデス鉄道への行き方、利用方法
アンデス鉄道には現地でも申し込むことができますが、月に一往復程度の頻度の特別列車ではペルーに行ったが乗れなかったということが無いように、トラベルコのホームページから海外オプショナルツアーで予約していくのが確実です。
開いたサイトのキーワード欄に「アンデス」と入れて検索すると、該当のツアーが検索結果に出るので便利です。詳細をよく確認して、日本を発つ前に予約するのがよいでしょう。
アンデス鉄道・ペルーの治安
テロを警戒して、駅構内周辺および車内では厳重な警備体制が敷かれています。乗車前のボデイチェック、乗車した乗客全員の顔写真をビデオに収められます。
ペルーの治安も決していいとは言えません。
大通りから一本中の筋に入っただけで、強盗や泥棒のような犯罪に巻き込まれる危険性は、ペルーでは国内どこにでもあります。
身を守るためには、警察官や警備員に見られている場所を選んで観光するのが一番安全かもしれません。
アンデス鉄道沿線の見どころ
リマのデサンパラドス駅
駅構内の造りはギリシャ神殿風です。アンデス鉄道の観光用の特別列車はここから出発します。
ホームと線路の間がかなり離れているので、ホームから一旦、線路敷に降りてから、踏み台を使って列車に乗ります。ホームと列車に多少すき間があっても、軽く足を伸ばせば乗れる日本の鉄道とは大違いです。日本では一昔前の戦前戦後の頃まで遡らなければ見れない光景です。
列車が動き出すと、係員が乗客全員の顔写真をビデオで撮影するが、これはテロを警戒してのこと。これも日本ではあり得ないことです。
4631mもの標高差
デサンパラドス駅を出発した特別列車が終点、アンデスの街ワンカヨ駅に着くまでおよそ13時間、150kmの距離。その間に広がる景色の、4631mもの標高差を体験できます。列車から見える景色から、樹木が消え、生えてるのは低い草ばかり。
ガレラ駅
アンデス鉄道の最高地点。標高4781mでは、空気の薄さ、酸欠状態を体験できます。停車時間は10分程度。
まとめ
以上、アンデス鉄道の運行情報や、日本からの行き方・利用方法、治安情報、アンデス鉄道沿線の見どころについてでした。
ご紹介した見どころ以外にも、綺麗な景色やスポットも多いですし、
日本ではあまり訪れることのないスポットもたくさんあって、
アンデス鉄道は運行状況や標高差も相まって「貴重な体験のできる鉄道旅行」であると感じました。
あなたも、ぜひアンデス鉄道を楽しんでください♪
なお、記事中の写真はペルーの必ずしも場所を特定できない画像です。